生きていくって大変だ

アスペの家族と毒親、ちょっとイっちゃってる友人…
私が変だから周りもこうなのか
今幸せなのは苦労したからなのか
日々考えていることを書いていきます。

いじめ報道に思うこと 2 横道

とにかく修羅な私の中学時代の話は続きます。


中学生でそんなこと考える!?って今自分の子供たちを見ても思いますけど、
言葉で表現することを除けば心の中は割と完成されていた気がします。
早生まれで体が小さかったので頭でっかちだったのかも。


中1の頃、とにかく孤高を貫いていたので思わぬ方向から目をつけられました。
何の繋がりもない上級生ヤンキーと、聞いたこともない中学に通うヤンキーです。
私の家は市の中心地にあって、実家の営むお店などもあったので、ノートや鉛筆も近くのデパートで買っていました。
本も洋服も外商さんに言えば届けて下さいます。
習い事もあったので、下校したら毎日のように着替えて出掛けていました。


ヤンキーたちはいつもつるんでいて街(と言っていた)に一人で出掛けられないし、いつもジャージでおしゃれする日は特攻服なので、ワンピースや学校と違うコートを着た私がとにかく目に付いたみたいで。
「あいつはどこの誰なんだ」と話題になっていたそうです。
小学校の頃から部活や塾帰りに寄っていた喫茶店もデパートも商売柄家族ぐるみでおつきあいしていたのですが、ヤンキーやチンパンジーには訳が分からなかったのですね。
すぐに先輩から呼び出され、有機溶剤の匂いをさせた男の運転する車高の低い車がやって来て、山の中に連れていかれました。
そこにあるボロッボロの家は目がロンパリで歯のないヤンキーの女の人が待っていて、
数日前に私が街で彼女にガンを付けた、とおっしゃいます。
そんな(インパクトのある)お顔は失礼ながら生まれてから一度も見た覚えがないので、知らない、見ていないを通したのですが、突如「街で何をしていたのか」と論点がすり替わりました。
「習い事とか、買い物」とか言うと彼女たちはやや驚き、何の習い事なのかしつこくキーキー聞いて来ます。
(習い事の場所だけは言うまい)となぜか思いつつ、月曜日は〜お茶で〜、火曜日は〜ピアノで〜木曜日は〜日本舞踊デェ〜云々と説明すると、なんか知らないけどすごくひるんだ歯抜けの雌チンパンジー。
今度は「何で私服なんだ!(ガンつけたとされる日は)カラータイツとか、一年のくせに先輩より鋭い格好していいと思ってんのか(原文ママ)」とまた論点が変わりました。
確かチェックのワンピースにワインカラーのタイツだったと思いますが、親が似合うと言って買ったくれたものであり、茶道や日舞の時はズボンは禁止でしたので仕方ねーだろ的なことを言ったと思います。
益々混乱して、とにかくガンつけた!謝れ!キーキー!の一点張りです。
もう暗くなって来て、「先輩の顔はとにかく今日初めて見た。知らないものは知らないし親にどこに行ってたのか聞かれても困る」と言ったらなぜか態度が急変して「あんたスカート要らない?」と超長い制服のスカートをお土産にくれました。
そしてストレイキャッツの曲が流れてみんなでツイストを踊りました(笑)



とにかく同じ市内に生まれていながら、あんなレベルの男の車に乗せてもらわないと街にも出られないとは‥と初めて格差というものを体感した出来事でした。